ベルジュール洋菓子店『布袋ばうむ』『原酒バームクーヘン 酒蔵』
愛知県にあるベルジュール洋菓子店。
1947年創業という老舗です。
現在シェフパティシエを務める大竹さんは、
神奈川県の欧風菓子クドウをはじめとした国内のパティスリーで
様々なヨーロッパ菓子を学んできたということ。
故にお店にはそれらのマテリアルが光る菓子や、
地元密着の老舗たる菓子も並んでいます。
『布袋ばうむ』
「丸いバウムクーヘンは木の年輪…
ベルジュールのバウムクーヘンは木の角棒…」
パッケージに書いてあるその文言があたかも格言のようですがw
要するに四角いバウムクーヘンです。
8層からなる生地の間にはアプリコットのコンフィチュールが挟まれています。
同時に強めにラム酒が染み込ませてあります。
この生地、バターとアーモンドのコクがかなり強いです。
かなり濃厚な生地。とても美味しい。
さらにラム酒がこのコクに深みを与えていて、インパクト絶大です。
恐らくは生地をそれぞれの鉄板で別々に焼いて、
それらの生地にラム酒をアンビベし、コンフィチュールと共に糊代わりにして
生地を密着させる作り方だと思われます。
『原酒バームクーヘン 酒蔵』
こちらは布袋の地元老舗酒蔵である、創業1790年の丸井酒造とのコラボレーション。
濃醇で辛口の本醸造酒「らくのよ」とその酒粕を使い、
日本酒の旨みと香りを角棒状のバームクーヘンにしっかりと閉じ込めています。
こちらも布袋ばうむ同様に8層の生地で形成されており、
それぞれの層に日本酒を加えたシロップをアンビベしてあるのだと思われます。
生地から時折プツッとした食感を感じるのは、練り込まれた酒粕でしょうか?
布袋ばうむと比べると、全体的に生地の焼き色が薄めになっています。
これはあくまでも私の憶測でしか無いのですが、
洋酒と比べるとアルコール度の低い日本酒を火に掛け過ぎると風味が飛んでしまう為に、
ギリギリのところでオーブンから取り出しているのではないかなぁ、と。
勿論アルコール分は元より飛ばしてあるのですが、
日本酒らしさがしっかりと残っているのはそうした配慮のなせる技なのでは?と思いました。
そして、こちらもやはりバターの豊かなコクがしっかりと感じられます。
これはまたいいバウムクーヘンを見つけました。
◎布袋ばうむ
バター、砂糖、鶏卵、小麦粉、コーンスターチ、アーモンド、蜂蜜、洋酒、杏、膨張剤、塩
◎原酒バームクーヘン 酒蔵
バター、砂糖、鶏卵、小麦粉、コーンスターチ、酒粕、蜂蜜、日本酒、杏、膨張剤、塩
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スイーツそのべ

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