ラペ・シゲミチ『バウムシュニッテン』『チョコボックス』『ラズベリー』
もはや私の師匠と言っても過言ではない、
静岡県浜松市に工房を構える、
ラペ・シゲミチさんの3種類のバウムを紹介します。
こちらのバウムシュニッテンは、日本で一番美味しいと個人的に思っています。
ちなみに2位は富山県のフラントブレックベッカー、
3位はホレンディッシェ・カカオシュトゥーベです。
まずはスタンダードなプレーンの
『バウムシュニッテン』
バターのコクが豊かに感じられるしっとりとした生地が積み重ねられたシュニッテン。
その生地からは洋酒がふんわりと香っています。
この洋酒はラム酒やコアントローではなく、色々と吟味した結果、
どんな高級なブランデーよりも香りが強かったと感じた、
フランス産のブランデーを使っているんだそうです。
続いて、
『チョコボックス』
こちらはチョコレート味のバウムシュニッテンではあるのですが、
生地がチョコレート生地だというだけではなく、
生地の間にチョコレートガナッシュが挟まっています。
程よくビターな味わいに仕上がっており、
生地自体もチョコレートの味が強いので、
とても重厚でズッシリとしています。
個人的には冷えている方がオススメ。
そして、最後は
『ラズベリー』
プレーンのシュニッテン生地の間に薄く
自家製ラズベリーコンフィチュールが忍ばせてあります。
バターの豊かなコクの中からキュンと酸味のアクセント。
基本の仕事を実直にこなしているというか、
生地のしっとり加減や口溶けの滑らかさは、
仕事の丁寧さと素材の良さが生み出すものだと思います。
私が去年の春に強引に工房を見学させてもらった時、
一人馴れた手つきでバウムシュニッテンを作り上げていくあの後ろ姿は
今でも鮮明に覚えています。
そして、馴れてしまうとついおざなりになってしまいそうな事も
しっかりと丁寧に、しかして手際よく、
嗚呼…やはりプロだし職人だな、と思いました。
自分が今後この道を歩むのだとするなら、
こういう背中で黙々と作業に集中出来るチカラが必要だな、とも。
ラペ・シゲミチのオーナー、鈴木成径さんはとても親切で気さくな方です。
こういった人間性もまたお菓子に顕れているのかもな、とも思えました。
私は改めてこのバウムシュニッテンという、
まだ広く知られていない素朴なお菓子を何とか世間に浸透させたいと、
そう思います。
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スイーツそのべ

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