和菓子薫風『栗蒸し羊羹』『スパイスの白羊羹』『寒天ぜんざい』
千駄木で店舗を構える、和菓子薫風。
和菓子と日本酒のマリアージュをコンセプトに
2012年に開店した、つくださちこさんのお店です。
会社勤めをしながら製菓を学び、
ジャンルに捉われず、様々な飲食業界を渡り歩き、
ここ千駄木にて独立をされました。
現在は和菓子の製作は勿論、飲食業界のコンサルタント事業、
和菓子作りのワークショップなど、
その仕事の幅広さには目をみはるものがあります。
その和菓子と日本酒のマリアージュを体験すべく足を運びました。
『栗蒸し羊羹』
秋めいてきたこの時期ならではのこの羊羹。
ごろごろと練り込まれた栗と滑らかな口あたりのこの羊羹、
その羊羹と相性が良いのが、『天の戸 美稲』。
こちらは辛口の純米酒で、カラメルのような香ばしさとコクが特徴。
『スパイスの白羊羹』
数種類の香辛料とドライフルーツが練り込まれた、
和菓子の範疇におさまらない珍しい羊羹。
その羊羹に合わせて提供されたのは、『KINOENE APPLE』。
こちらはリンゴ酸を多く精製する酵母で作られた日本酒。
女性が好みそうな甘酸っぱさとカクテルのようなフルーティーさが特徴。
お酒が得意ではない人でも、これはついつい呑みすぎてしまえそうな口あたり。
『寒天ぜんざい』
プルンと跳ね返りの良い寒天に滑らかな小豆、オレンジピール。
そして掛けられたシロップはジャスミンの香り!
日本古来の文化がだんだんと世間から遠ざかっていく中、
食文化もそんな中の1つになってしまっている現代。
和菓子というものが日本の、殊に若者の口から離れてしまっている中で
ただその風潮を眺めているのではなく、新しい切り口をもって、
しかして決して堅固な芯はブレることなく、アグレッシブに和菓子の良さ、
ひいては日本の良さを伝播してくれているような気がします。
この日はきんつばになるという枝豆の皮剥きの仕込みも見ることが出来ましたが、
画像を見ていただいてわかる通り、とても膨大な量です。
美味しさを発信している裏ではこんな大量の仕込みをこなすという
頭の下がる労苦とそれを支える精神力があることを決して忘れてはいけません。
ただ、現在はこの仕込みを積極的に手伝ってくれる人も多いようで、
それはひとえに店主の人柄によるものだと思います。
私自身、お酒を進んで嗜むタチではないのですが、
この体験はとても貴重で楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
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スイーツそのべ

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