ショコラ・クラシック・マンジャリ&EXビター with カワセミの旅(2014.12.12焼成)
また試験的なものを作ってみました。
この名前からも想像出来るように色々な物をごっちゃ混ぜにしてます。
まずは四の五の云わずルセット。
・卵 2個・
バター 100g
・チョコレート 100g
・上白糖 50g
・酒 20ml
敢えて色々と伏せて書いてみましたw
基本的にこの分量はもう今後もこのショコラ・クラシックと名が付くものの定石のものとします。
さて、まずこのチョコレート100gから紐解いていきますと、
2種類のチョコレートを50gずつ使用しています。
1つはヴァローナのマンジャリ。
前回驚きの香りと後味の酸味を演出してくれたものです。
そして、もう1つはカカオバリー社のEXビター。
これまで数々の実験を共にし、私に及第点を導いてくれたチョコレートです。
偶然にもどちらもカカオ分は64%。
まずは、チョコレートを合わせた時にどういう味の変化が生じるかという実験。
そして、今回の一番の要、それが最後の酒20ml。
こうしたチョコレート菓子でよく使われるのは、マイヤーラムやコアントローといった香り高いブランデーです。
しかして、こちらで使っているのは名前にもあるように、カワセミの旅という日本酒です。
新潟県にある越の華酒造から販売されているカワセミの旅、
あの天才ショコラティエ、ジャン=ポール・エヴァン氏が認めた、チョコレートに合う日本酒なのです。
フランスのブティックでは日本酒として唯一、サロンメニューに入っているそうです。
しかして、このカワセミの旅、エヴァン氏はこれを使ったケーキを作ったわけではゴザイマセンで、
この日本酒を呑んだ後にチョコレートを食べると味わいが増強すると述べただけ。
私がやろうとしているのは、これをスイーツの材料として使うこと。
実は全くベクトルが違うわけ。
1つ危惧すべきは、恐らくエヴァン氏もそういう実験はとっくにしているんだと思いますが、
現行でそういったスイーツが残ってないということは、材料としてはマッチしなかったということなのかも…と。
取り敢えず今回味が分かりやすく顕著に表れるように、20mlも入れてみました。
洋酒を使う時、普段なら5~10mlなんですが…
ただ、そのせいかどうかは定かではないですが、焼き上がりの形が普段よりヘッポコになってしまいました。
なんかブツブツだらけだし…
して、食べてみるわけですが、
まずチョコレートが合わさったことによってビターな味わいは丸くなり、
しかしてマンジャリの特有の酸味も消えてしまったかな?
食べやすくなったけど、個性が消えたような気もしないでもない…
そして肝心のカワセミちゃんですが、
ほんのりと日本酒の味はするものの、言われてみれば…程度のもの。
20ml入れたのにこんなもんか?という感じ。
ただ、恐らくこの日本酒を入れたからこそ全体がまろやかになったもだろうとも思える。
一つのケーキとしてはとてもイイ味ではあるものの、
他との差別化を図ろうとするとインパクトに欠ける。
今後の課題としては、
日本酒を引き立たせる為に違うチョコレートを探すか、
或いは、日本酒の量をもっと増やすか?
引き出すなんらかの工夫をするか。
またやらなきゃならないことが増えたよw
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スイーツそのべ

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