パティシエ エス コヤマ『奏』
サロン・デュ・ショコラでは、エス コヤマの 『テリーヌ ドゥ ショコラ ヘッコンダ』を購入しましたが、
今回新宿伊勢丹のバレンタイン催事では、
『奏』
を購入しました。
これも去年買いそびれたものです。
シックな箱に個包装のものが5つ入って1296円と、
割合親しみやすい価格であることも魅力の1つだったりします。
して、この奏、ビスキュイショコラにガナッシュショコラを挟んだという
実にシンプルなお菓子なんです。
去年初めてこの奏を見た時に、真っ先に思い浮かんだのが、
アルハンブラというお菓子でした。
が、その時はプライベートがバタバタしていたので、
とりわけ特に何かすることはしなかったのですが、
今回改めてこの奏について調べてみると、やはり間違いではなかったのか、
と我ながらそのアンテナの正確さにチビりました。
そもそもアルハンブラとは何ぞや?というところから説明いたしますと、
神戸にあったスイス菓子 ハイジの銘菓の名前がこのアルハンブラであります。
神戸及び関西圏では高い支持を得ていたハイジですが、
前オーナーの死や多店舗展開による経営悪化など、
様々な理由から破産してしまいました。
現在は苦楽園において、ハイジを継承する店として、
新たにハイジが復活しております。
元祖ハイジが閉店した後、
ハイジ出身のパティシエ達がそれぞれの店舗でこのアルハンブラを継承した商品を販売しており、
そのDNAはまだ根強く残っています。
さて、ここでこのエス コヤマ氏が出てきます。
そう!
小山進氏もこのハイジの遺伝子を継承するパティシエの一人。
繋がりました!
ハイジの破産理由の1つには、
独立した小山氏の穴を埋められなかったから、ということもあるのでは?
と囁かれたりもしました。
その当時から既にパティシエとしての頭角を現していたのが小山進シェフなのです。
と、この話はもっと詳しく書いていらっしゃるブロガーの方がいますので、
そちらを見ていただければ、と思います。
と、ここまで書いてから知ったのですが、
実はエス コヤマのサイト内の奏の商品紹介でも、ハイジについて書かれています。
オリジナルのレシピを継承しつつ、コヤマ風にアレンジしたものがこの奏なのです。
冷蔵庫から常温に戻して10分程が食べ頃とのこと。
その通りに食べてみると、まずそのビスキュイのふわふわ食感に驚きます。
しかして、しっかりとした弾力も感じられます。
そして、挟まれたガナッシュの濃厚な味わいと口溶けの良さ。
口に含んだ瞬間はしっかりとした固さがあるのに、その後はとても滑らか。
単純な構成なのに、単調な味には留まらない感じ。
しかして、どことなく安心出来る優しさもあり…。
私はオリジナルのアルハンブラを知らないし、
そこから派生したアルハンブラを食べたことが無いのですが、
昔のハイジを知ってる人が言うに、
やはりこの奏はアルハンブラのルックスこそ留めているものの、
趣がまた違っているんだそうな…
アルハンブラはもう少ししっかりとした食感の生地とのこと。
ここにも小山シェフのアレンジが加わっているということなのでしょう。
よくよく思えば、私は新装したハイジのバウムクーヘンをお取り寄せしたことはあるんですよ。
その時はまだアルハンブラを知らなかったのでね。
もっと早く出逢っていれば…な。
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スイーツそのべ

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